アルカリ性のミネラルウォーターや薬用泉が、わずか数分で医薬品の腸溶性コーティングを弱める可能性がある [1]。
錠剤のコーティングの完全性は、薬が体内のどこでどのように吸収されるかを決定するため、この発見は重要である。コーティングが想定より早く崩壊すると、薬が目的の部位に到達しなかったり、効果を発揮する前に胃酸によって中和されたりする場合がある。
ハンガリーのブダペストにあるセメルヴェイス大学の研究チームは、異なる液体が薬の送達にどのような影響を与えるかを判断するために研究を実施した [2]。チームは、特定のミネラルウォーターの組成が、腸溶性コーティングの化学構造と相互作用することを発見した。これらのコーティングは、胃の酸性環境から薬を保護し、その後、小腸で溶解するように設計されている。
医療専門家のマーラ・シャピロ博士は、CTV Newsのレポートの中でこの結果について言及した [3]。研究によると、これらの水のアルカリ性が、普通の水よりもはるかに速く保護層の分解を誘発することが示されている。この分解は数分で起こる可能性があり [1]、治療全体の効果を低下させる恐れがある。
多くの人々が健康上の理由でミネラルウォーターを飲用しているが、今回の研究は、これらの水の化学的特性が製薬工学を妨げる可能性があることを示唆している。研究者は、錠剤を飲み込む際に使用する液体は、吸収プロセスにおいて中立的な要因ではないと述べた。
医療専門家は一般的に、こうした相互作用を避けるため、薬は普通の水で服用することを推奨している。普通の水には、腸溶性コーティングの安定性を脅かすようなミネラル濃度やpHレベルが含まれていないため、製造業者の仕様通りに薬が届けられることが保証される [2]。
“アルカリ性のミネラルウォーターや薬用泉が、わずか数分で医薬品の腸溶性コーティングを弱める可能性がある。”
この研究は、薬の服用に関する患者教育における重大な欠落を浮き彫りにしている。薬剤師は通常、ジュースや牛乳での服用に注意を促すが、今回の結果は、アルカリ性ミネラルウォーターのような「健康的」な代替品であっても、徐放性や胃保護機能を持つ薬剤を損なう可能性があり、結果として治療効果が不十分になる可能性があることを示唆している。


