コロラド州魚類野生動物局と米国農務省森林局は、2024年5月13日、コロラド州北部の小川に絶滅危惧種であるノーザンレッドベリーデイス(northern redbelly dace)を放流した [1, 2]。

この取り組みは、州の絶滅危惧種の復元に向けた重要な一歩となる。パウニー国立草原地帯にある地下水が供給される小川に個体数を拡大させることで、種の安定化を図り、局所的な絶滅を防ぐことが当局の狙いだ [1, 2]。

生物学者は、この水路に約1万8000匹のノーザンレッドベリーデイスを放流した [1]。この作戦は地域にとって歴史的な回復努力であり、同種が連邦政府所有地に放流されるのは約20年ぶりのこととなる [1, 2]。

ノーザンレッドベリーデイスは現在、州内で絶滅危惧種に指定されている。パウニー国立草原地帯が候補地に選ばれたのは、魚が生存するために必要な特定の環境条件を備えた、地下水供給の小川が存在していたためである [1, 2]。

放流を実現させるには、州機関と連邦森林局の協力が不可欠であった。両組織は連携して放流地点を特定し、草原の生息地への魚の輸送を管理した [1, 2]。

この取り組みは、デイスの遺伝的多様性と地理的分布を拡大させるという、より広範な戦略の一環である。保護された連邦政府所有地に新たな個体群を確立することで、局所的な災害や生息地の喪失に対する脆弱性を低減させることができる [1, 2]。

約20年ぶりに連邦政府所有地へ放流

連邦政府所有地へのノーザンレッドベリーデイスの再導入は、コロラド州における絶滅危惧水生種の生息地拡大に向けた、より積極的な方針への転換を示している。地下水供給源を利用することで、保全活動家は、干ばつや温度変化で地表水の水位が変動しても安定した生息地である「気候リフュジア(気候避難所)」の創出を試みている。