上院民主党リーダーのチャック・シューマー氏(ニューヨーク州選出・民主党)は木曜日、上院本会議での発言の中で、ドナルド・トランプ大統領がテヘラン(イラン政府)と結んだ和平合意を非難した [1, 2]。

この批判は、中東における米国の外交政策を巡り、政権側と議会の民主党員との間の溝が深まっていることを示している。シューマー氏は、この合意がイランに大きな戦略的レバレッジを与える一方で、核計画の現状を解決できておらず、国家安全保障を危うくしていると述べた [3, 4]。

6月18日に米連邦議会議事堂で演説したシューマー氏は、「イランはトランプ氏を完膚なきまでに打ち負かした(took Trump to the cleaners)」と語った [1, 2]。また、この合意は悲劇的な降伏であり、米国の利益よりも主にテヘラン側に利益をもたらすものであるとした [1, 2]。

シューマー氏は、この外交努力を「降伏の術(the art of the surrender)」と表現した [3]。同氏は、この合意によってテヘラン側にホルムズ海峡が再び開放され、イラン政府に戦略的優位性が与えられたことで、地域における米国の目標が損なわれると述べた [3, 4]。

トランプ大統領は和平合意の進展を称賛しているが、シューマー氏は条件に関する透明性の欠如は容認できないとした [5]。また、トランプ政権はイランとの了解事項について直ちに議会に報告すべきだと主張した [4]

民主党リーダーであるシューマー氏は、この合意では特にイランの核能力の将来に関する重要な問題が未解決のままであると指摘した [3]。このような不透明さがあることで、米国は将来的にテヘランからの挑発に対して脆弱な状態になると述べた [3, 4]。

「イランはトランプ氏を完膚なきまでに打ち負かした」

この衝突は、「ディール(取引)」による外交の有効性と、厳格な封じ込め策との間の根本的な意見の相違を浮き彫りにしている。合意を「降伏」と位置づけることで、シューマー氏は民主党指導部として政権の外交政策の正当性に異議を唱える構えであり、テヘラン合意の内容に対抗するための立法的な監視や制裁を求める可能性がある。